BLOG

AI検索の効果測定は何を見る?【動画が引用された先を追いかける】

06 届け方&資産化
AI検索の効果測定は何を見る?【動画が引用された先を追いかける】
監修者 木村太一(株式会社CVO 代表取締役)

監修者

木村太一 / 株式会社CVO 代表取締役木村太一のInstagram

チャンネル登録者1,400万人「NAS DAILY」の専属編集者。国内外多数のクリエイター・企業の動画制作に携わり、これまでに1,000本以上の動画を制作。「伸ばすだけで終わらせず、事業に残す」動画づくりを信条に、企業のYouTube運用を支援している。

悩む広報担当者のイラスト広報担当者

『上からAI検索対策をやれと言われて、効果も報告しろと言われました。でも自社の動画がAIに引用されているかを確かめる方法が分からなくて、報告書に書けるのは結局いつもの再生回数だけです…』

こういった疑問に答えます。

本記事では、自社のYouTubeチャンネルを運用していて、AI検索まわりの成果を社内に説明する広報・マーケティングのご担当者に向けて書いています。

先に結論を書きます。自社の動画がAIに何回引用されたかを数える方法は、いまのところありません。数えられるのは、引用の手前と、引用の先だけです。

だから報告書の主役を変えます。書くのは、この3つです。

①社名やサービス名で検索された回数

②その動画を社内で送った回数

③問い合わせの入口で「見た」と言われた回数

引用された回数ではなく、引用の先で何が起きたか。動画を持っている会社ほど、そちらで数字を出せます。

この記事の要点

  • 引用回数は数えられない。代わりに社名での検索を見る
  • その動画を社内で何回送ったかを、再生数と別に数える
  • 問い合わせの入口で「見た」と言われた回数を営業に聞く

結論:AI引用そのものは数えられません。報告書に書くのはこの3つです

AIの回答に自社が出たかを測る道具は、2026年のあいだに増えました。自社サイト側にはSearch Consoleの生成AIパフォーマンスレポート、動画側には同じSearch Consoleのプラットフォーム プロパティがあります。Search Consoleというのは、自社のコンテンツがGoogle検索でどう扱われているかを無料で見られるGoogleの公式ツールです。プラットフォーム プロパティは、そこに自社のYouTubeチャンネルを登録し、動画がGoogle検索でどう見つかっているかを見る枠です。

道具が増えた、と聞くと足し算ができそうに思えます。できません。あとで3つ並べますが、欠けている面が互い違いだからです。だからこの記事の立場はこうです。引用回数を数えにいくのをやめて、引用の手前と先を数える。手前はどんな言葉で見つかっているか、先は見た人が何をしたかです。

報告書に書くのは3つで、それぞれ別の質問に答えます。

①は「引用の手前で、自社を見つけてもらえたか」。社名やサービス名での検索で見ます

②は「自分たちが、その動画を使ったか」。社内で何回送ったかで見ます

③は「相手が動いたか」。問い合わせの入口で見たと言われた回数で見ます

並べる順番にも意味があります。①は手前で見つけられたこと、②は自分たちが使ったこと、③は相手が動いたこと。この順に書くと、報告書が時系列になります。

なお、この領域はLLMO対策・GEO対策とも呼ばれます。呼び名が増えても、測る場所が3つに分かれている話は同じです。用語の違いはAEO・SEO・GEO・LLMOの違い。Google公式の答えは「それはSEO」に整理しました。

AI検索と動画の関係は、整える・置く・測るの順に書いてきました。今日は最後の「測る」と、その先の報告の話です。過去記事の一覧は記事の終わりに置いています。

3つの中身と集め方は、この記事の後半です。まずは、いま何がどこまで測れるのかを書きます。

生成AIパフォーマンスレポートは、8月末に全サイトへ届きました

まず自社サイト側から。Search Consoleに生成AIパフォーマンスレポートが登場したのは2026年6月3日です。当初は段階的な提供で、管理画面に出ている会社と出ていない会社がありました。その展開は2026年8月31日に、全世界の全サイトへ完了しています。

対象は、Google検索の生成AI機能です。検索結果の上に出てくるAIによる概要と、会話形式で検索するAIモードの2つですね。DiscoverでのAIの表示は別のレポートなので、ここには混ざりません。

これで企業側の対応が1つ変わります。当ブログのYouTube動画をChatGPTに引用してもらう方法【裏技は存在無し】では、2026年8月の時点で「出ていない場合は提供待ち」と書きました。その段は終わり、あの記事で3つ並べた測り方も中身が変わりました。いま出てこない原因のほとんどは2つで、見ているプロパティが違うか、その権限を自分が持っていないかです。

開いて気づくのは、数字が1種類しかないことです

実際に開くと、多くの人が同じところで手が止まります。見られるのは、表示回数・ページ・国・デバイス・日付の5つ。クリック数・クリック率・平均掲載順位・検索語句は含まれていません。通常のパフォーマンスレポートを使ったことがある人ほど、ここで止まります。クリック数と検索語句を見るのが当たり前だからです。

Search Consoleの生成AI機能レポート。指標は合計表示回数の1つだけで、タブはページ・国・デバイス・日の4つ
生成AI機能のレポートの画面です。上の赤枠のとおり指標は合計表示回数の1つだけで、下の赤枠のタブもページ・国・デバイス・日の4つしかありません。検索語句のタブはありません。赤枠は当ブログで追加し、数値はぼかしています。

残る手がかりは「ページ」です。表示回数の多い順に自社のURLが並ぶので、AIが自社のどこを見ているかは読み取れます。ただ、それは「どこが」までで、「何を聞かれて」は分かりません。表示回数が増えても、何の問いで増えたのかが分からなければ、次の1本が決まらない。

だから、このレポート単体の使い道は2つだと割り切ってください。出ている量の推移を追うことと、出ているページの顔ぶれを知ること。材料は別の場所から取ります。

2026年5月18日より前は、このレポートに出てきません

このレポートのデータは、2026年5月18日以降の分だけで、それより前には遡れません。去年の秋に自社がAIによる概要にどれだけ出ていたかは、このレポートでは分かりません。

早く動いた会社が得をしたという話ではありません。5月18日より前のデータは、どのサイトでも出てきません。

対照的なのが、動画側のプラットフォーム プロパティです。あちらのデータは、所有の確認が通った日から貯まり始めます。遡及はありません。つまり、登録を先送りにした日数が、そのまま空白の日数になります。仕組みと手順はYouTube動画がGoogle検索でどう見つかるか?【Search Consoleで無料で分かる】に書いたので、まだの方は先にそちらを済ませてください。

同じSearch Consoleの中に、性質の違う2つの壁があります。片方はどのサイトでも同じ日付に立つ壁で、もう片方は自分が動き出した日に立つ壁。気にしても仕方がないのは前者だけです。報告書に「比較できるのは5月18日以降だけ」と1行入れておけば、「去年と比べてどうなの」への説明も済みます。

米国の集計でいちばん引用されているのはYouTube。その回数だけが出てきません

AIによる概要の引用元ランキングで、2026年9月時点・米国での1位はYouTubeでした。引用シェアは22.9%。毎月入れ替わる集計なので、順位そのものより「動画が上位に来ている」ほうを受け取ってください。

AIが何かを説明するとき、その根拠として動画を参照しにいく動きが出ています。

ところが、そのYouTubeで自社の動画が何回引用されたのかを見られる場所は、どこにもありません。自社サイトのページが何回表示されたかは数えられるのに、動画のほうは数えられない。

YouTube Studioも疑っておきます。Studioのアナリティクスには「トラフィック ソース」の中に「外部」があり、そこに Google Search という項目が出ることがあります。ただ、そのうち何件がAIによる概要を経由したものなのかを区別できるという説明は、公式には見当たりません。

つまり、Studioを毎日開いても、そのうち何件がAIによる概要を経由したのかは分かりません。生成AIのレポートを開いても、そこに自社の動画は出てきません。いちばん引用されている資産の引用回数が、いちばん見えない状態になっています。

3つの管理画面で、欠けている半分がそれぞれ違います

ここがこの記事の芯です。AI検索まわりの報告に使える管理画面は、いま3つ。どれも無料で、半分しか見せてくれません。しかも欠けている半分が、それぞれ違います。

見る場所 見られるもの 見られないもの
Search Console
生成AIパフォーマンスレポート
(自社サイト)
表示回数/ページ/国/デバイス/日付 クリック数/クリック率/平均掲載順位/検索語句
Search Console
プラットフォーム プロパティ
(YouTubeチャンネル)
Google検索での表示回数/クリック数/平均クリック率/平均掲載順位/実際の検索語句/上位の投稿 YouTube内の再生数・視聴時間・登録者数。生成AI機能での表示回数を見られるという案内は出ていません
Bing ウェブマスターツール
AI Performance
(自社サイト)
引用された回数/ページ単位の引用状況/推移/どんな言い回しで引用元として呼ばれたか Googleの生成AI機能の分
3つを並べると 引用の回数が分かるのはサイト側だけ。どんな検索語で見つかっているかが分かるのは動画側だけ。どんな言い回しで呼ばれたかが分かるのはBing側だけです

表を縦に読むと、はっきりします。自社サイト側は、AIに表示された回数は分かるのに、どんな検索語で表示されたのかが分かりません。動画側は逆で、検索語のほうが分かる。AIに表示された回数は、見られるという案内が出ていません。同じSearch Consoleの中で、欠けている半分がちょうど逆です。ただし、この2つは同じものの半分ずつではありません。片方はAIの面、もう片方は通常の検索の面です。足して1つになる作りではない、というのがここの結論です。

そして3つ目のBingが、Google側には無いものを持っています。

どんな言い回しで呼ばれたかが分かるのは、いまのところBingです

Bingのウェブマスターツールに、AI Performance という無料のレポートがあります。2026年2月に公開されたもので、いまも機能の追加が続いています。対象はMicrosoft CopilotとBing内のAI要約で、自社が引用された回数、ページごとの引用状況、推移が見られます。ただ、企業にとっていちばん価値があるのはそこではありません。AIが引用元として自社を呼びにいったときの言い回しが、そのまま並びます。

Googleの生成AIパフォーマンスレポートに無かったものが、これです。その空白をBing側だけが埋めているので、報告書の中身が変わります。「表示が先月より30%増えました」で止まらず、「こういう呼ばれ方で自社が引かれています」まで書けます。

そして、ここで並ぶ言い回しは、プラットフォーム プロパティの検索語句とは別物です。あちらは人がGoogleの検索窓に打ち込んだ言葉で、こちらはAIが引用元を探しにいったフレーズ。次に撮る動画のテーマを、削ぎ落とした検索語ではなく、説明を求められている形から決められます。

判断の軸も1つ渡します。Bingを登録していない会社は多く、理由もだいたい同じ。Googleさえ見ておけばいい、という前提です。ただ、当ブログの日本の検索エンジンシェア2026【パソコンはGoogleとBingが互角】で書いたとおり、日本のパソコンではGoogleとBingがほぼ並んでいます。そのうえで書きます。登録するかどうかは、シェアの大きさではなく、そこでしか取れない情報があるかどうかで決めてください。

この窓口は、2026年9月の時点ではBing側だけ。必要なのは自社サイトの所有者確認だけで、費用はかかりません。

注意も1つ。ここで見えているのはMicrosoft側のAIの話です。GoogleのAIによる概要やAIモードでどう引かれたかは出てきません。言い回しを知るサンプルであって、Google側の実測値の代わりにはなりません。

『いやいや、それなら測りようがないじゃないですか』

そう思われたはずです。半分しか見えない画面が3つあって、足しても引用回数にはならない。報告のしようがない、と。

切り分けます。いちばん測れないのは「自社の動画がAIに引用された回数」です。ここを追うのをやめれば、残りはむしろ去年より多く測れます。3つを足そうとするから行き詰まるので、足すのもやめます。

考え方を変えます。AIが自社を引用する目的は、質問した人に答えることです。ということは、引用のあとに人が何をするかは、AIの中ではなく自社側に現れます。社名で検索する、サイトに来る、資料を請求する、営業に「見ました」と言う。どれも自社で数えられます。

だから測る場所を変えます。報告書に書くのは、引用された回数ではなく、引用の先で何が起きたかです。

これは逃げの理屈ではありません。引用回数が増えたという報告に社長が返す言葉は、それで何が起きたの、です。最初からその答えを書く形にしておけば、往復が1つ減ります。

ここから3つを順に書きます。

ポイント①:社名やサービス名での検索を見る

1つ目は、社名やサービス名で検索された回数です。指名検索と呼びます。AIの回答で会社の名前を知った人が、次にその名前を検索する。①はこの動きを拾います。

答えるのは「引用の手前で、自社を見つけてもらえたか」です。記録するのは、社名を含む検索語句の表示回数とクリック数の2つ。見る場所は、動画側のプラットフォーム プロパティの検索語句です。

コツを1つ。社名そのものだけを見ないでください。「社名 + 評判」「社名 + 料金」のような組み合わせが増えているときは、比較検討の段階の人が自社を調べにきています。単なる認知より重い動きなので、件数が少なくても報告に値します。

集め方:検索語句を社名で絞る

Search Consoleを開き、左上のプロパティの切り替えから自社のYouTubeのプラットフォーム プロパティを選びます。パフォーマンスのレポートを開くと、下に検索語句の一覧が出ます。一覧の上のフィルタで、検索語句に社名を含むものだけに絞るのが早いです。期間は直近28日と、その前の28日で揃えてください。

Search Consoleの検索語句の一覧。ここを社名やサービス名で絞って見る
自社サイト側の検索語句の一覧です。赤枠の部分に検索語句が並ぶので、ここを社名やサービス名で絞って見ます。赤枠は当ブログで追加し、数値と社名以外の一部の語はぼかしています。

そのうえで自社サイトのプロパティに切り替え、通常のパフォーマンスレポートの検索語句も同じ期間・同じ絞り込みで見ます。動画側には動画が出た検索しか並ばないので、2つ合わせないと指名検索の形が見えません。

プラットフォーム プロパティをまだ登録していないなら、ここで止まります。データは登録した日から貯まるので、今日のうちに済ませてください。

ポイント②:再生数ではなく、社内で送った回数を数える

2つ目は、僕たちがいちばん大事だと思っているものです。その動画が、社内で何回使われたか。商談の前後にお客さんへ送った数、採用候補者に送った数、問い合わせに答えるために送った数。再生数とは別に数えます。

答えるのは「自分たちが、その動画を使ったか」です。記録するのは、誰にどの動画を送ったか。再生数の隣に、もう1本の数字を立てます。

なぜこれを報告書に載せるのか。再生数は誰かが見た回数で、送付数は自分たちが仕事で使った回数です。前者は運任せですが、後者は自社の行動なので意思で増やせます。そして送った分だけ、営業や採用で毎回していた説明の時間が減っています。逆に、送る先が決まっていない動画は、そもそも送付数が立ちません。

AI検索の報告書になぜ社内の利用回数が、と思われるかもしれません。AIに引用される動画と、商談で送って役に立つ動画は、求められる形が同じだからです。どちらも、1つの疑問にまとまった答えを返している。揃っていない動画は、どちらの場面でも使いにくくなります。

集め方:4列のシート1枚で足ります

表計算のシートを1枚作ります。列は4つ。日付・相手・場面・送った動画名です。相手は会社名でも役割でも、場面は商談前・商談後・採用・サポートなどで構いません。置き場所は、営業と採用が普段から開いているフォルダに。別の場所だと、書く人がいなくなります。

お願いするのは1行書くことだけで、感想も成果も要りません。月末に、場面ごとの件数と、いちばん送られた動画を出します。この動画が、次に作る動画のテーマを決める材料になります。再生数の1位とは、たいてい別の動画です。

3つの中では、ここがいちばん腰の重いところ。それでも来月の報告書に、他社が書けない数字が1つ載ります。

ポイント③:入口で「見た」と言われた回数を数える

3つ目は、いちばん原始的で、いちばん効きます。問い合わせや商談の入口で、動画を見たと言われた回数です。取り方は、営業に一言聞くだけです。

答えるのは「相手が動いたか」です。記録するのは、動画を見たと言われた件数。月ごとに並べます。

実際にこの形で問い合わせが届いた記録があります。太陽光発電の会社でYouTubeを運用した事例で、相見積もりのサイトで資料請求をした人が会社名を検索し、出てきたYouTubeを見て信頼できると思って問い合わせた、という経緯です。

この問い合わせは、再生数のグラフに何も出ていません。動画が問い合わせを作ったのではなく、他の場所で始まっていた検討を落とさなかったからです。AIの引用も同じ向きで効きます。AIが自社を引いたあとに社名で検索されれば、そこで何が出るかが効いてきます。

集め方:聞くのは「知ったきっかけ」ではなく「見たもの」

問い合わせフォームに1問足すか、初回のヒアリングに1行足します。聞くのは「弊社を知ったきっかけ」ではなく「お問い合わせの前にご覧になったもの」。前者は最初の接点しか返ってこないので、途中で見られた動画が拾えません。

数え方だけ先に決めてください。1件の問い合わせで動画を2本挙げられても1件、動画とサイトの両方でも1件です。本数で数えると月ごとに比べられなくなるので、「動画を見たと言った人の数」で揃える。決めずに始めると、翌月に集計方法から揉めます。

今日できるのは、営業に一言聞くことです。「問い合わせの前に、動画を見たと言われたことはありますか」。1つでも出てきたら、それが来月の報告書の3行目になります。

この3つは、AI経由だと証明できる数字ではありません

3つを並べたところで、断っておきます。この3つは、AI経由だと証明できる数字ではありません。AI経由かどうかを切り分ける手段が、いまのところ存在しないからです。だから報告書にはこう書いてください。AI検索対策の効果は単独では取り出せないので、検索全体で自社に何が起きたかで代わりに見ています、と。この1行があるだけで、数字の読み違えも、来月の説明のやり直しも止まります。

3つが揃えば、報告書は1枚で済みます。3行を前の月と並べ、動いた理由を自分の言葉で書く。それだけです。生成AIパフォーマンスレポートの表示回数の推移と上位5ページは、その横に参考として控えます。控えるだけなら5分で足ります。主役にはしません。

補足:GA4のAI流入は、もう自分で作らなくてよくなりました

測る画面の話に、補足を2つ足します。1つはGA4です。前半で並べた3つの管理画面は「AIに出たか」を見る画面でしたが、GA4は「AIから来たか」を見る画面なので、別枠になります。そのうえで、作業が減った話です。サイトに来た人の動きを見るアクセス解析ツール、GA4の既定のチャネルグループに「AIアシスタント」が追加されました。ChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft Copilot・Perplexityなどからの流入が、自動でこの区分に入ります。

ここが実務で効きます。いまも「参照元を正規表現で指定してカスタムチャネルを作る」という手順を書いている記事が残っています。既定のチャネルがある以上その作業は要らないので、設定を触る前にチャネルの一覧を見てください。

注意は2つ。以前「参照」に入っていた流入がこちらへ移るので、過去の数字と段差ができます。前年同月と並べたとき、この移動を知らない人は「参照が減った」と読みます。もう1つは、GoogleのAIによる概要から来た人です。ここを分けて見られるという説明は見当たらないので、通常のGoogle検索の流入に混ざっていると考えたほうが安全です。AIアシスタントの数字を「AI経由の全部」として報告すると、実態からずれます。

URLに /ai を足す話は、Googleの案内ではありません

社内で話題になりがちな話にも触れます。Search ConsoleのURLに /ai を足すと、メニューに無い生成AI関連のレポートが開く、という話です。

これを報じた海外の媒体は、見出しではっきり「ハック」と書いています。Googleが案内している操作ではありません。実際、見られたという報告と、見られなくなったという報告の両方があります。

だから企業としての扱いは1つです。社内の運用手順書に書かないでください。手順書に載せると、その入口が閉じたときに、担当者が自分の操作が悪いと思って時間を溶かします。引き継ぎを受けた人ほど、そうなります。試すのは構いませんが、報告書に出す数字の出どころは、来月も同じ手順で開ける場所に固定してください。

もっと知りたい方へ:整える・置く・測るの順に書いてきました

記事 扱っている論点
YouTube動画をChatGPTに引用してもらう方法【裏技は存在無し】 引用されるための整え方と、当時の測り方
字幕・チャプターの条件。測る手段は当時の「提供待ち」前提
YouTube動画がGoogle検索でどう見つかるか?【Search Consoleで無料で分かる】 動画側を測る土台の作り方
プラットフォーム プロパティの登録
SEO1位でもクリックされない。AI時代に見るべきは「引用」 順位とクリックの関係が崩れた
検索環境そのものの変化
日本の検索エンジンシェア2026【パソコンはGoogleとBingが互角】 Bingを無視できない理由
日本のパソコンでの検索の入口
AIO時代の動画コンテンツ活用法【置き場所は3つあります】 1本から出たテキストの配り方
動画を置く場所を3つに分ける
本記事 測って報告書に書く段
3つの管理画面と、報告する3つの数字

例外:この測り方が向かない会社もあります

向かない場合が4つあります。

1つ目は、動画が3本以下で、公開から日が浅い会社です。検索語句が貯まらず、①が数字になりません。送れる動画も揃っていないので、②も立ちません。先にやるのは本数を増やすことです。

2つ目は、商談という場面が無い会社です。小売りやECのように、その場で買われて終わる商売だと②が立ちません。①と③に寄せ、③はカスタマーサポートに聞いてください。3つ目は、社名がありふれた一般名詞の会社です。指名検索の検索語句がノイズだらけになるので、サービス名や商品名で取ります。

4つ目は、自社サイトを持っていない、または管理画面を触れない会社です。生成AIパフォーマンスレポートもBingのAI Performanceも所有者確認が前提です。ただ、プラットフォーム プロパティはドメインが無くても登録できるので、動画側だけで組めます。

逆にいちばん効くのは、検討期間が長い商材で、営業が個別に説明している会社。②と③がそのまま立ちます。

僕たちCVOは、YouTube運用、インフルエンサーマーケティング、動画編集者育成の3つを手がけています。何を測って何を報告するかの設計から制作まで組めます。ご相談はお問い合わせからどうぞ。

まとめ:引用回数を数えるのをやめて、引用の先を数えてください

今日の話をまとめます。報告書に書くのは、この3つです。

①社名やサービス名での検索を見る。AIの回答で名前を知った人が、次に自社を調べにくる動きを拾う

②その動画を社内で何回送ったかを数える。再生数は誰かが見た回数で、送付数は自分たちが仕事で使った回数

③問い合わせの入口で「見た」と言われた回数を数える。取り方は、営業に一言聞くだけ

手前・自分たちの動き・先の順に並べれば、報告が時系列になります。そのうえで、3つともAI経由だと証明できる数字ではないので、検索全体で自社に何が起きたかで代わりに見ている、と1行添えてください。

引用された回数のほうを主役にできないのは、使える管理画面が3つに分かれていて、欠けている半分がそれぞれ違うからです。自社サイト側は表示回数が分かって検索語句が分からず、動画側はその逆。Bing側だけが、どんな言い回しで呼ばれたかを見せてくれます。3つを足しても引用回数にはなりません。

引用回数を数えにいくのをやめると、報告書は急に書きやすくなります。数えられないものを追いかける仕事が、数えられるものを数える仕事に変わるからです。まずは営業に一言聞くところからどうぞ。

よくある質問

自社の動画がAIに引用された回数は、どこで確認できますか?

確認できる場所は、いまのところありません。Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで数えられるのは自社サイトのページが表示された回数で、自社のYouTube動画はここに出てきません。

動画側のプラットフォーム プロパティは、Google検索の中で動画がどう扱われたかを測る場所です。どんな検索語で見つかっているかは分かりますが、生成AI機能での表示回数を見られるという案内は出ていません。

YouTube Studioのトラフィック ソースの「外部」には Google Search という項目が出ることがあります。ただ、そのうち何件がAIによる概要を経由したのかを区別できるという説明は、公式には見当たりません。だから数える対象を、引用の手前と先に切り替えるのが現実的です。

Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートでは、何が見られますか?

数えられる数字は、実質1つだけです。表示回数。あとはページ・国・デバイス・日付という、その表示回数を切り分けるための軸が4つ並んでいるだけで、クリック数・クリック率・平均掲載順位・検索語句は含まれていません。

対象はGoogle検索の生成AI機能で、AIによる概要とAIモードの2つです。DiscoverでのAIの表示は別のレポートに分かれています。

データは2026年5月18日以降の分だけで、それより前には遡れません。このレポートには5月18日より前がどのサイトでも出てこないので、登録の早さで差がつく性質のものではありません。

生成AIパフォーマンスレポートが管理画面に出てきません。なぜですか?

このレポートは2026年6月3日に登場し、2026年8月31日に全世界の全サイトへ展開が完了しています。ですので、提供待ちという説明はもう当てはまりません。

いま開いて出てこない原因のほとんどは2つです。見ているプロパティが違うか、そのプロパティの権限を自分が持っていないか。まずこの2つを確認してください。

Search ConsoleのURLに /ai を足すと開く、という話も出回っていますが、これはGoogleが案内している操作ではありません。報じた海外の媒体も、見出しに「ハック」と書いています。見られたという報告と、見られなくなったという報告の両方があるので、試すのは構いませんが、社内の運用手順書には書かないでください。

AI検索対策の効果を社内に報告するとき、何を書けばいいですか?

3つです。①社名やサービス名での検索と、そこから来た人の動き ②その動画が社内で何回使われたか ③問い合わせの入口で「見た」と言われた回数。手前・自分たちの動き・先の順に並べると、報告が時系列になります。

①はプラットフォーム プロパティの検索語句で拾えます。社名単体ではなく「社名 + 評判」「社名 + 料金」のような組み合わせを見てください。比較検討の段階にいる人が自社を調べにきているサインです。②は表計算のシートを1枚作り、日付・相手・場面・動画名の4列で数えます。③はフォームに1問足すか、営業に月1回聞くだけで取れます。

生成AIパフォーマンスレポートの表示回数は、この3行の横に参考として置いてください。主役にはしません。検索語句が付いてこないので、増減の理由を自分の言葉にできないからです。

AIがどんな言い回しで自社を引用したかは、確認できますか?

Microsoft側なら確認できます。Bingのウェブマスターツールにある AI Performance という無料のレポートで、自社が引用元として呼ばれたときの言い回しが並びます。必要なのは自社サイトの所有者確認だけです。

Googleの生成AIパフォーマンスレポートには、この情報がありません。表示回数は分かっても、何を聞かれて表示されたのかは出てこない仕様です。2026年9月の時点で、呼ばれ方の形が分かる窓口はBing側だけです。

ただし対象はMicrosoft CopilotとBing内のAI要約なので、GoogleのAIによる概要の実測値の代わりにはなりません。AIに引かれるときの言い回しを知るサンプルとして使ってください。

関連記事

YouTube動画がGoogle検索でどう見つかるか?【Search Consoleで無料で分かる】YouTube動画がGoogle検索でどう見つかるか?【Search Consoleで無料で分かる】BingのAI Performanceで見るのは引用の回数ではありません【1つの言い回しの割合です】BingのAI Performanceで見るのは引用の回数ではありません【1つの言い回しの割合です】SEO1位でもクリックされない。AI時代に見るべきは「引用」SEO1位でもクリックされない。AI時代に見るべきは「引用」

お問い合わせ

動画制作・YouTube運用に関するご相談は、以下のフォームからどうぞ。







    Your information will be securely sent to and stored in Google Sheets for the purpose of processing your form submission.