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AIO時代の動画コンテンツ活用法【置き場所は3つあります】

06 届け方&資産化
AIO時代の動画コンテンツ活用法【置き場所は3つあります】
監修者 木村太一(株式会社CVO 代表取締役)

監修者

木村太一 / 株式会社CVO 代表取締役木村太一のInstagram

チャンネル登録者1,400万人「NAS DAILY」の専属編集者。国内外多数のクリエイター・企業の動画制作に携わり、これまでにロング動画1,585本・ショート動画2,450本を制作。「伸ばすだけで終わらせず、事業に残す」動画づくりを信条に、企業のYouTube運用を支援している。

悩むマーケティング担当者のイラストマーケティング担当者

『AIOには動画がいいと聞いて、うちも何本か作りました。ただ、YouTubeに上げたあと何をすれば活用したことになるのか、正直分かっていません…』

こういった疑問に答えます。

本記事では、AIOという言葉は聞いたことがあって、自社に動画コンテンツが何本かある、あるいはこれから作る予定という経営者・広報・マーケティング担当の方に向けて書いています。AIOとは、生成AIやAI検索に、自社が何者で何に詳しい会社なのかを理解してもらうための情報設計のことです。

先に結論を書きます。AIOで働くのは動画そのものではなく、動画から出てきたテキストを、どこに置いたかです。

1本の動画からは、タイトル、概要欄、チャプターの見出し、字幕といったテキストが生まれます。そのテキストには置き場所が3つあります。YouTube側、自社サイト側、そして測る側です。

撮って上げて終わりにしている会社は、このうち1か所しか使っていません。活用というのは、追加で何かを作ることではなく、すでに手元にあるものを配り切ることです。

この記事の要点

  • AIOで働くのは映像ではなく、動画から出たテキストです
  • 置き場所は3つ。YouTube側・自社サイト側・測る側
  • 撮って上げて終わりの会社は、1か所しか使えていない

結論:AIOの動画コンテンツ活用とは、1本から出たテキストを3か所に配ることです

先に地図を出します。1本の動画から生まれたテキストの置き場所は、この3つです。

①YouTube側 — 字幕、概要欄、チャプター

②自社サイト側 — 動画を埋め込んだ視聴ページと、その動画のための説明文

③測る側 — Search Console

順番に意味があります。①は動画を上げた時点で半分は自動的に埋まる場所、②は自分で作らないと存在しない場所、③は①と②が効いているかを見る場所です。

僕たちがご相談を受ける範囲では、①で止まっている会社が目立ちます。動画を上げれば概要欄も字幕もそこにあるので、何かをやった気持ちになるからですね。

ただ、①だけだと自社サイトには1文字も増えていません。②が空のままだと、AIから見た自社のドメインには、その動画の話題は存在しないのと同じです。

「活用」とは、1本から出てきたテキストを、この3か所に配り切ることです。

なお、なぜ再生回数ではなく残ることを成果に置くのか、という前提は企業のYouTubeは再生回数より動画資産化。AIO時代の運用戦略に書きました。本記事はその続きで、残した1本をどこに配るかの話です。

以下、3か所を順に見ていきます。細かい条件はそれぞれ過去に記事を書いているので、ここでは代表的なものだけ挙げて、続きはそちらへ送ります。

そもそもAIOで動画が話題になるのは、Google公式が推奨事項に挙げているからです

その前に、前提を1つだけ。「AIOに動画がいいらしい」という話がどこから来ているのかを、公式の資料で確認しておきます。

Google検索セントラルの「AI機能とあなたのウェブサイト」によると、AIによる概要やAIモードにリンクとして表示される条件は2つだけです。インデックスされていること、そしてスニペット付きで検索結果に表示される資格があることです。

AIによる概要とは、検索結果の上のほうにAIがまとめた答えが出る機能。AIモードとは、Google検索の中でAIと対話しながら調べられる機能です。インデックスとは検索エンジンのデータベースに登録されること、スニペットとは検索結果に出る説明文の抜粋のことです。

それ以上の追加要件はありません。特別な最適化も必要なく、SEOのベストプラクティスは引き続き有効である、と書かれています。

そのうえで、同ドキュメントは推奨事項を4つ挙げています。

①クロールできるようにする

②技術的な基本を守る

③高品質な画像と動画を追加する

④ユーザー本位で、やりすぎない

①のクロールとは、検索エンジンのプログラムがサイトを読みに来ることです。

注目してほしいのは③です。ここには説明が添えられていて、Googleの生成AI検索機能は関連する画像や動画も引っ張ってくるため、ウェブページのリンク以外の形でサイトが露出する機会が増える、とされています。

つまり、動画がAIOで話題になるのは誰かのセールストークではありません。4つしかない推奨事項の1つが、画像と動画の追加です。

第三者のデータもあります。Ahrefsが2026年5月に公開した75,000ブランドの調査では、AI上での可視性ともっとも強く相関したのがYouTubeメンションでした。定義は、ブランド名がYouTube動画のタイトル・文字起こし・概要欄のいずれかに登場することです。

相関係数は約0.737でした。相関係数とは、1に近いほど連動が強いことを示す指標で、0.7超は一般に強い部類とされます。ChatGPT、GoogleのAIモード、GoogleのAIによる概要の3つすべてで同じ傾向が出ています。メンションはバックリンクよりおよそ3倍強い予測因子だったとも報告されています。

ただし、Ahrefs自身が「相関は因果ではない」と明記しています。動画に社名が出ているからAIに登場するのか、もともと知名度がある会社だから動画にも名前が出やすいのか。この調査では判別できません。

もう1つ。Web担当者Forumが2026年7月8日に報じたAhrefsの調査では、日本国内でAI検索が引用しているサイトの総合ランキングで、2期連続でYouTubeが1位でした。対象はGoogleのAIモード、AIによる概要、ChatGPT、Perplexity、Copilotの5つです。

この2つは別のことを測っています。ランキングのほうは、AIがどこを引用したかの話です。そしてここで大事なのは、さきほどの75,000ブランドの調査が数えているのが、映像の質ではないことです。数えられているのは、ブランド名がタイトル・文字起こし・概要欄というテキストに載っているかどうか。今日の話が「テキストの置き場所」に着地するのは、そのためです。

置き場所①YouTube側:ここは半分自動で埋まる。だから止まりやすい

では1つ目です。YouTubeに動画を上げると、タイトル、概要欄、チャプター、字幕という形でテキストが残ります。ここは何もしなくても、ある程度は埋まります。

自動的に埋まるからこそ、条件を外していても気づきません。制作の現場で「やったのに機能していない」と分かるのも、たいていこの場所です。

たとえばチャプター。YouTubeヘルプの「動画のチャプター」によると、手動チャプターは最初のタイムスタンプが00:00で始まっている必要があります。0:15から書き始めると、そもそも表示されません。「タイムスタンプを書いたのに出ない」というご相談は、たいていこれが原因です。

字幕も同じです。YouTubeヘルプの「自動字幕を使用する」によると、動画の冒頭に長い無音があると自動字幕がうまく機能しないことがあります。オープニングに音のない映像を長く入れる構成は、これに当たる可能性があります。BGMを入れる、先に一言話してから映像に入る。どちらかで避けられますよ。

条件はほかにもありますが、全部並べても手が止まるだけなので、ここでは代表だけにします。細目はYouTube動画をChatGPTに引用してもらう方法【裏技は存在無し】にまとめてあるので、チェックリストが欲しい方はそちらをどうぞ。何を書くかという中身の話はAI検索に引用されるYouTube。整えるべきは映像ではなくテキストで扱っています。

①でやることは、要するに1つです。動画から自動で出てくるテキストが、読んで意味の通る状態になっているかを確認すること。それだけですね。

置き場所②自社サイト側:ここが空だと、自社のドメインには何も増えていません

2つ目が本題です。そして、いちばん抜けている場所でもあります。

YouTubeに上げただけの状態を、自社のドメインの側から見てみてください。動画は増えましたが、自社サイトのページ数も文字数も、1つも増えていません。

AIが答えの根拠をリンクとして示すとき、その単位はページです。さきほどの公式ドキュメントが挙げていた条件も、インデックスとスニペットというページ単位の話でした。①だけで止まっている会社は、YouTubeというドメインには資産を積んでいて、自社のドメインには積んでいない状態になります。YouTube側に積むこと自体は有効です。AI検索が引用するサイトの1位がYouTubeだったように、そこもよく参照される場所ですからね。ただ、それは自社のドメインの話ではない、というだけです。

そこで②です。やることは単純で、自社サイトに動画を埋め込んだページを作り、その動画のための説明文をそこに置きます。

動画1本につき、その動画のためのページを1つ。

ここには公式の推奨があります。Google検索セントラルの「動画SEOのベストプラクティス」によると、自社サイトに置いた動画をGoogleが見つけやすくするために、幅が140pxより大きく、かつページ幅の3分の1以上あること、そして各視聴ページにその動画固有のタイトルと説明を付けることが推奨されています。ほかにも、有効なサムネイルを用意する、他の要素の背後に隠れていない、ページを読み込んだ時点で見える位置に置く、といった項目が並びます。

念のためですが、これは必要条件ではなく推奨です。2つ満たせば必ず認識される、という話ではありません。

とはいえ、読み返してドキッとする方もいるはずです。記事の脇に小さく置いた動画、どのページを開いても同じ紹介文で出てくるフッターの動画。前者は大きさ、後者はその動画のための説明という点で、推奨から離れています。同じ動画を同じ文章で並べるのは、活用ではなく複製ですね。1ページに1本、その動画のために書いた説明を置く。そこではじめて、自社サイト側にテキストが増えます。

ただ、細かい体裁より手前に、やるべき確認があります。そもそも自社サイトに、その動画のためのページが1つでも存在しているか。まずは直近の1本から、②のページがあるかどうかだけを確かめてみてください。埋め込みの大きさや説明文を直すのは、ページがあってからの話です。無ければ、作ることがそのまま次の作業になります。

残りの項目もすべて公式に書かれていて、こちらもYouTube動画をChatGPTに引用してもらう方法【裏技は存在無し】に一覧があります。埋め込みの設定を触る前に、一度見ておくと早いですよ。

置き場所③測る側:配り終えたら、Search Consoleに登録して数字にする

3つ目は測る側です。Search Consoleは、自社のコンテンツがGoogle検索でどう表示されているかを無料で確認できる、Googleの公式ツールです。①と②で配ったテキストが、実際にどんな言葉で見つかっているのかを、ここで見ることになります。

Google検索セントラルのブログによると、2026年7月7日にSearch Consoleへ「プラットフォーム プロパティ」という種別が追加され、Instagram・TikTok・X・YouTubeのアカウントを追加できるようになりました。2026年7月29日に全世界への展開が完了しています。

見られるのは、Google検索・Discover・Googleニュースでの表示回数、クリック数、平均クリック率、平均掲載順位、上位の投稿、そして実際の検索語句です。

先に断っておきます。これはAIに引用されたかを測るものではありません。分かるのはGoogle検索側での見つかり方で、AIの回答に登場したかどうかとは別の話です。

それでも③を置き場所に数えるのは、実際の検索語句が見られるからです。自社の動画が、どんな言葉で探している人に届いているのか。その一覧は、次に撮る動画のテーマそのものになります。

登録の手順や、データが登録した日から貯まり始める性質についてはYouTube動画がGoogle検索でどう見つかるか?【Search Consoleで無料で分かる】で画面つきで書きました。まだ登録していないなら、今日やる価値があります。

『いやいや、3か所に配るなんて手が回りません』

こう思った方もいますよね。分かります。動画を作るだけで精一杯なのに、配る作業まで増やせない、という話です。

ただ、ここは誤解があります。3か所に配るのは、新しいコンテンツを3本作ることではありません。1本の動画から出てきた同じ内容を、置き場所を変えて置くだけです。

順番も決まっています。まず②です。①は上げた時点である程度埋まりますが、②は作らない限りゼロのままです。手つかずで残りやすいのは、いつも②のほうですね。

そして、これは制作の話ではなく運用の話です。撮影が終わったあとの作業なので、社内で回せます。

もう1つ、よくある誤解にも触れておきます。活用というと、動画をブログ記事に書き起こす、ショートに切り出す、SNSに貼る、といった二次利用を思い浮かべる方が多いはずです。あれも活用ですが、順番は後です。切り出した先が自社サイトの外なら、増えるのはまた自社以外のドメインだからですね。逆に、書き起こしを自社サイトの記事にするなら、それは②そのものです。まず②、切り出しはその次。判断はこれだけで足ります。

最後に1つ。この3か所を埋めても、引用が保証されるわけではありません。公式に示されているのは表示されるための前提までで、そこから先の選ばれ方は公開されていないからです。やれるのは、参照される可能性を高めるための土台づくりまでですね。

①で止まっている会社が目立ちます。自社がどこかは、直近の1本で分かります

ここまでの話を、自己診断の形にします。直近に出した動画を1本思い浮かべてください。

①だけの会社 — YouTubeに上がっている。概要欄も一応書いた。以上

①と②の会社 — 自社サイトにその動画のページがあり、動画のための説明文が置いてある

①と②と③の会社 — さらにSearch Consoleに登録済みで、どんな検索語で見つかっているかを見たことがある

僕たちがご相談を受ける限り、いちばん多いのは1つ目です。そして、これは能力の差ではありません。誰も「動画を上げたあとに、あと2か所ある」と教えてくれなかっただけです。

なお、これは動画の本数を増やす話ではありません。1本増やす前に、いまある1本が3か所で働くようにする。順番としては、そちらが先です。

今日のアクション:直近に出した動画を1本選んで、②があるか確認してください

今日やることは1つだけにします。

直近に公開した動画を1本選び、自社サイトの中に、その動画を埋め込んだページがあるかどうかを確認してください。

無ければ、それが次の作業です。ページを1つ作り、その動画のためのタイトルと説明文を書いて、埋め込みます。文章はゼロから考えなくて大丈夫です。動画で話した内容を文字に起こし、冒頭に「この動画が答えている質問」を1〜2行だけ足す。それでその動画のための説明になります。

あれば、次はその埋め込みの見え方を確認します。パソコンで開いた時点でスクロールせずに見えるか、動画の横幅がページの3分の1以上あるか。この2つを目で見るだけで終わります。

そこまで済んだら、Search Consoleに自社のYouTubeチャンネルをプラットフォーム プロパティとして追加してください。データは登録した日から貯まるので、早いほど得です。

もっと知りたい方へ:当ブログの関連記事

3か所それぞれの詳しいやり方は、過去に1本ずつ書いています。自分が止まっている場所から読むのが早いですよ。

記事 扱っている論点
企業のYouTubeは再生回数より動画資産化。AIO時代の運用戦略 考え方の土台
何を成果と見なすかを決める
AI検索に引用されるYouTube。整えるべきは映像ではなくテキスト 何を書くかという中身の話
読めるテキストに整える5ステップ
YouTube動画をChatGPTに引用してもらう方法【裏技は存在無し】 公式の条件の一覧
字幕・チャプター・埋め込みの細目
YouTube動画がGoogle検索でどう見つかるか?【Search Consoleで無料で分かる】 3か所目の使い方
登録手順と、見られる数字の範囲
AEOとGEOの違いを解説【どちらも覚えなくて大丈夫です】 用語そのものを解く
AI検索まわりの言葉が不安な方へ
本記事 活用の全体地図
1本から出たテキストを3か所に配る

いちばん下の用語の回は、そもそもAIOやAEOという言葉で止まっている方向けです。順番としては、そちらが先になります。

3か所に配ると決めると、撮る前の設計が変わります

1本が答える質問を1つに絞っておかないと、②の説明文が書けないからです。逆に言うと、そこさえ決まっていれば配る作業は流れ作業になります。

僕たちCVOは、企業のYouTube運用を、チャンネルの設計から制作まで一緒にやっています。制作してきたロング動画は1,000本以上です。配る前提の設計から一緒に考えたい場合は、そこからお手伝いできます。

ご依頼をいただいた場合は、毎月一緒に本数と内容を決めていく形です。お問い合わせからどうぞ。

まとめ:AIOの動画コンテンツ活用は、作る話ではなく配る話です

まとめます。

①AIOで働くのは動画そのものではなく、動画から出たテキストをどこに置いたか

②置き場所は3つ。YouTube側、自社サイト側、測る側

③撮って上げて終わりの会社は1か所しか使っていない。手つかずで残りやすいのは自社サイト側

Google公式が推奨事項に動画を挙げている、という事実はたしかに追い風です。ただ、それは「動画を出せば拾われる」という意味ではありません。出したあとに、そこから生まれたテキストをどこまで配ったか。効くとすれば、そこです。

本数を増やす前に、手元の1本を3か所に配り切る。同じ1本が3か所で働き出すぶん、新しく撮るより先に手をつける価値があります。

なお、本記事の内容は2026年8月26日時点で公開されている情報にもとづいています。公式の説明も各サービスの仕様も、今後変わる可能性があります。

まずは、直近の1本に自社サイトのページがあるかどうかの確認から。今日はそれで十分です。参考にどうぞ。

よくある質問

AIO対策として、動画コンテンツはどう活用すればいいですか?

1本の動画から生まれたテキストを、3か所に配ることです。動画を公開すると、タイトル、概要欄、チャプターの見出し、字幕といったテキストが生まれます。この置き場所が3つあります。

①YouTube側、②自社サイト側の視聴ページとその動画のための説明文、③Search Consoleです。①は動画を上げた時点である程度埋まりますが、②は自分で作らない限り存在しません。

新しく何かを作る作業ではなく、すでに手元にあるものを配る作業です。動画の本数を増やすより、手元の1本を3か所に配るほうが先になります。

動画をYouTubeに上げるだけでは、AIO対策にならないのですか?

上げること自体は必要ですが、それだけだと自社のドメインには何も増えていません。ページ数も文字数も、公開前と同じ状態です。

AIが答えの根拠をリンクとして示すとき、その単位はページです。YouTube側にだけ置いている状態は、YouTubeというドメインに資産を積んで、自社のドメインには積んでいない形になります。YouTube側に積むこと自体は有効ですが、自社のドメインは別に育てる必要があります。

そこで、自社サイトに動画を埋め込んだページを作り、その動画のための説明文を置きます。ここではじめて、自社サイト側にもテキストが増えます。

自社サイトに動画を埋め込むとき、注意することは何ですか?

Google検索セントラルの「動画SEOのベストプラクティス」に推奨が書かれています。代表的なものが2つあって、1つは幅が140pxより大きく、かつページ幅の3分の1以上あること。もう1つは、各視聴ページにその動画固有のタイトルと説明を付けることです。有効なサムネイルを用意する、他の要素の背後に隠れていない、ページを読み込んだ時点で見える位置に置く、といった項目もあります。

これらは必要条件ではなく推奨なので、満たせば必ず認識されるという話ではありません。ただ、記事の脇に小さく置いた動画や、どのページを開いても同じ紹介文で出てくるフッターの動画は、明らかに推奨から離れています。

同じ動画を同じ文章で全ページに貼るのは、複製であって活用ではありません。1ページに1本、その動画のために書いた説明を置く形にしてください。項目はほかにもあり、いずれも公式ドキュメントに明記されています。

ショート動画でも、AIOの動画コンテンツ活用はできますか?

できます。ただし、1本から残るテキストの量は変わります。ショートは尺が短いぶん、字幕から起こせる文章も、概要欄に書けることも少なくなります。テキストの置き場所という観点では、ロング動画1本のほうが素材は多いです。

とはいえ、置き場所の考え方は同じです。自社サイトにそのショートの視聴ページを作り、その動画のためのタイトルと説明文を置けば、②は成立します。何本かをテーマごとにまとめて、1ページに解説を添える形でも構いません。

判断の軸は本数ではなく、配り切れているかどうかです。ショートを量産して①だけが増えている状態より、数本でも②と③まで届いているほうが、自社のドメインには残ります。

AIOで動画が有利だという根拠はありますか?

Google検索セントラルの「AI機能とあなたのウェブサイト」が挙げている推奨事項は4つで、その③が「高品質な画像と動画を追加する」です。ここには、Googleの生成AI検索機能は関連する画像や動画も引っ張ってくるため、ウェブページのリンク以外の形でサイトが露出する機会が増える、という説明が添えられています。

第三者のデータもあります。Ahrefsが2026年5月に公開した75,000ブランドの調査では、AI上での可視性ともっとも強く相関したのがYouTubeメンションで、相関係数は約0.737でした。ブランド名がYouTube動画のタイトル・文字起こし・概要欄のいずれかに登場することを指します。

ただし、Ahrefs自身が「相関は因果ではない」と明記しています。動画を出せば引用される、という因果としては読めません。参照される可能性を高めるための土台づくりとして捉えてください。

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